複式簿記の「超」おおまかな流れ

さあ、いよいよ複式簿記「超」入門編の総まとめ、おさらいです。

これまで見てきた複式簿記の作業を振り返ると・・・

1.取引
「売る」「買う」などといった、資産などの金額の変動(=取引)が発生

2.仕訳
1.の取引の内容を「借方」/「貸方」に整理・分類

3.勘定記入
2.で仕訳した内容を各勘定に記入

4.財務諸表作成
3.の各勘定口座の残高を貸借対照表と損益計算書にまとめる

この1.~4.の流れについて、前回まで見てきた【例1】~【例7】の取引でおさらいします。

1.取引

1 7月1日、自己資金である現金200万円で当店を開業した
2 7月2日、埼玉銀行から100万円を現金で借り入れ
3 7月8日、すずらん堂商店に現金50万円を貸し付けた
4 7月16日、50万円の備品を購入して代金を現金で支払い
5 7月22日、150万円の商品を仕入れ代金を現金で支払い
6 7月23日、事務所の電話料金20万円を現金で支払い
7 7月30日、かねて150万円で仕入れてあった商品を、200万円で販売し、現金で支払いを受けた

2.仕訳(単位:万円)

1 7/1
(借)現 金 200
/(貸)資本金 200
2 7/2
(借)現 金 100
/(貸)借入金 100
3 7/8
(借)貸付金 50
/(貸)現 金 50
4 7/16
(借)備 品   50
/(貸)現 金   50
5 7/22
(借)商 品 150
/(貸)現 金 150
6 7/23
(借)通信費   20
/(貸)現 金   20
7 7/30
(借)現   金 200
/(貸)商   品 150
/(貸)商品売買益   50

3.勘定記入

現金勘定
資本金勘定
借入金勘定
貸付金勘定
備品勘定
商品勘定
通信費勘定
商品売買益勘定

4.財務諸表作成

各勘定の残高をB/S、P/Lに記入します。

資産(現金・商品・備品)・負債(借入金)・純資産(資本金)→B/S
費用(通信費)・収益(商品売買益)→P/L

各勘定残高からBSへ

各勘定残高からPLへ

って、貸借対照表が「バランス」してないじゃないか!
(借方と貸方の合計が一致していない)

でもよく見ると、B/Sは借方が30万円多く、P/Lは貸方が30万円多くなっています(B/SとP/Lを合体させればピッタリはまりますね)。

ここで、P/Lの凸のところ(当期純利益)をちぎって、B/Sの凹のところにくっつけます
当期純利益BSへ

これで、B/Sの借方・貸方ともに合計380万円でスッキリしましたね。

複式簿記の入門・原理はたったこれだけです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

これまでのコンテンツをご理解いただいていれば、複式簿記の入門・基本はマスターできています。B/SもP/Lも借方も貸方も仕訳も勘定も、ぜーんぶわかっちゃいました。

でも・・・時間が経てばまた忘れます。

ここまでお付き合いいただいたのですから、せっかくなので、複式簿記の入門をクリアした勢いで、簿記3級取りましょう!

そうすれば検定合格というカタチも残りますし、知識も定着しますし、今後2級、1級へとレベルアップへの意欲も湧いてきます。

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さあ、この勢いで検定試験対策に進みましょう!

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