Q.それでも「貸付金」がなぜ借方なのか、理解できません。

A.それでは、こう考えてみましょう。

「あなたは、人にお金(10万円)を貸しました。利息は5%で元利合わせて半年後に返済する旨の借用書を取りました。」

まず、あなたのお金(現金)を相手に貸したのだから、その現金¥100,000は「貸方」です。

(借)???
/(貸)現金 100,000

代わりに、利息と返済期日を約束した借用書が手に入りました。
これは、期日にお金を返してもらうという「債権」であり、将来お金に替わることが予定されている「資産」です。

ですから、

(借)借用書 100,000
/(貸)現 金 100,000

としたいところですが、簿記会計上、「借用書」という勘定科目はなく、こういう場合「貸付金」という勘定科目になります。

(借)貸付金 100,000
/(貸)現 金 100,000

つまり、資産についてですが、

借方:「借りたもの」=「入ってきたもの」「得られたもの」
貸方:「貸したもの」=「出て行ったもの」

と理解しておくと、イメージしやすいと思います。

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