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試算表と補助簿の複合問題

簿記検定3級試験の第3問で出題される試算表のパターンは、ベースの試算表(前月末時点または前期末時点)が示され、その後期中の取引があった上で、その後の試算表がどうなるか、というものがほとんどです。
期中の取引は、大抵文章で与えられてそれを仕訳するというスタイルが多いわけですが、たまに、期中の取引を文章ではなく補助簿で与えられ、そこから取引を類推して仕訳をしなければならないという「変化球」な出題のされ方をすることがあります。
これには、補助簿を理解して、そこからどんな取引があったかを読み取り、それを仕訳に直すというスキルが試されることになります。

試算表シリーズの最後に、補助簿の復習を兼ねた類題でおさらいしてみます。

解ける!簿記 3級 本試験レベル問題(試算表と補助簿の複合問題)

【問題】
1/1の繰越状況に関する合計試算表[資料1]の状況に対し、1月中の取引に関する[資料2]に基づいて、1月末日における合計試算表を作成しなさい。
[資料1]

[資料2]補助記入帳の記入状況(同一の取引が複数の補助記入帳に記入されている場合がある)



【THINKING SPACE】

 

 

 

 

 

【解答】

【合格直結の思考】

期中の取引が4つもの補助記入帳になっていて面喰らいますが、それぞれの補助簿から落ち着いて丁寧に仕訳に置き換えて、通常の問題と同じにすることが必要になります。

【仕訳】

現金出納帳から

1/6
(借)仕 入 8,000
/(貸)現 金 8,000
1/20
(借)給 料 50,000
/(貸)現 金 50,000
1/30
(借)資本金 2,000
/(貸)現 金 2,000
・・・「店主分」=出資(資本金)の引き出し(払い戻し)

当座預金出納帳から
1/20
(借)当座預金 5,000
/(貸)前 受 金 5,000

売上帳から
1/5
(借)売掛金 30,000
/(貸)売 上 30,000
1/20
(借)売 上 2,000
/(貸)売掛金 2,000

仕入帳から
1/6
(借)仕 入 2,000
/(貸)前払金 2,000

1/6
(借)仕 入 8,000
/(貸)現 金 8,000

・・・この仕訳は、現金出納帳の最初の仕訳と”ダブリ”なのでカウントしません。
このような、「二重仕訳」に注意が必要となる問題も出題されます。

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