今回は、複式簿記をとっつきにくくさせている元凶である「借方」「貸方」の壁をあっさり撃破します。
前回のおさらい
資産 = 負債 + 純資産
「いまある資産は、(他人資本である)負債と、(自己資本である)純資産から成り立っている」
このことを、表に表したものが・・・
でした。
なぜ借入金が貸方なの?
ところで、この貸借対照表の左側(資産)を「借方」、右側(負債及び純資産)を「貸方」といいます。
複式簿記にはこの「借方」と「貸方」の両方があるから「複式」なんですが、ではいったい、
何が「借り」で何が「貸し」
なんでしょうか?
前回の貸借対照表の例を再度とりあげます。
【例1】
当店は、自分が出資した200万円と埼玉銀行から借りた100万円で合計300万円を現金で持っている。
このとき、表の左半分(資産)が「借方」で右半分(負債・純資産)が「貸方」です。
すると、お気づきでしょうか?
「借入金」が「貸方」
になっています。
なぜ?どうして?
・・・それは、このように考えます。
「今手元にある現金のうち、100万円は借りてきたものです」
「貸してくれたのは埼玉銀行の方で、100万円貸してくれています」(ウチからみれば借入金)
つまり、
(借方)いまある現金100万円
・・・これは借りもの
/(貸方)埼玉銀行が貸してくれた100万円
・・・ウチから見れば借入金
同様に、
「今手元にある現金のうち、200万円は借りてきたものです」
(今あるもの=現金)
「貸してくれたのは、出資者(自分)で、200万円資本金として貸してくれました」
(今ある現金の出所、どこが貸してくれたか)
となります。
では逆に、ウチがヨソに貸し付けたらどうなるでしょうか?
・・・このあと、「借方・貸方の極意」が明らかに・・・
借方・貸方の意味をさらに考える・・・「借方・貸方の意味」へ
「借入金なのに貸方」の謎をさらにスッキリ解き明かす・・・「負債の意味」へ
■無料動画「そうだったのか!複式簿記」借方・貸方の極意