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商品有高帳と先入先出法・移動平均法

前回は、得意先や仕入先ごとの勘定口座である、売掛金元帳と買掛金元帳を学習しました。

相手先ごとの明細がわからないと、売掛金・買掛金の管理(どこが未収入、未払でどれが回収・支払済みかの把握)ができないからでした。

同じことが、商品についても言えます。

以前に、商品売買について解説した際に、様々な商品の仕入れについてはすべて「仕入」という費用の勘定、売り上げた場合は売上代金を「売上」という収益の勘定に計上し、期末にまとめて商品売買益を計算する、と言いました。

これも、損益計算書という財務諸表を作るためには、これでいいのですが、実際の商品管理(各商品の在庫の状態、棚卸など)のためには、各商品ごとの明細が必要です。

そこで、商品ごとの受払いを記録する「商品有高帳」という帳簿を作成します。

これは、各商品ごとに、繰越・受入(仕入)・払出(売上)・残高(在庫・次期繰越)について、それぞれ単価・数量そしてその積である金額を記録するものです。

例えば、A商品について、

5/ 1 前月からの繰越が10個(単価@¥50)
5/ 6 新たに20個(単価@¥50)仕入れ、
5/22 10個売り上げた(売値@¥100)

とすると、

となります。

ところで、上の例では前月からの繰越分10個も、当月仕入の20個も、仕入れ値は同じ50円でしたが、仕入れ値が変動したらどうしましょう?

例えば、上の例で、5/6のA商品の仕入れ値が仮に80円に値上がりしたとすると、5/22売り上げた10個の金額(払出金額=売上原価)はいくらになるでしょう?

つまり、5/22に売り上げた10個は、

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(1)先月から繰り越されてあった方(古い方)か?
(2)それとも5/6に仕入れた方(新しい方)か?
(3)それとも両方から何個かずつか?

それによって、5/22に売り上げた商品Aの原価(払出単価)が

(1)50円なのか、
(2)80円なのか、
(3)50円から80円の間の何円か

が変わってきます。

そして、

(1)のように、先に仕入れたものから払い出す方法を「先入先出法」
(2)のように、後に仕入れたものから払い出す方法を「後入先出法」
(3)のように、古いものも新しいものも、まんべんなく(平均的に)払い出す方法を「平均法」といいます。

(3)の平均法はさらに、受入のつど、残高の平均金額を計算する「移動平均法」と、一定期間分の受入金額を一挙に計算し平均額を出す「総平均法」があります。

日商簿記検定3級試験では、このうち(1)の「先入先出法」と(3)のうち「移動平均法」が出題範囲です

すなわち、上記の例について、

(1)の先入先出法では、
5/22の売上原価は
@50円×10個=500円で、
残高は
@80円×20個=1,600円

(3)の移動平均法では、5/1の繰越分と5/6仕入分を混ぜて、平均額を計算するので、
5/1@50×10= 500
5/6@80×20=1,600
計   30個=2,100
なので、平均単価は@70円。

よって、5/22の売上原価は@70円×10個=700円、残高は@70円×20個=1,400円
となります。

というわけで、この「商品有高帳」についての出題は、補助簿として他の帳簿との関係、というよりも、先入先出法や移動平均法の計算ができるか、という論点がメインとなります。

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