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一旦貸倒処理した債権が運よく回収できた場合の仕訳方法について学習します。

ここでも、会計期間をまたぐのか同じ期なのかが重要なポイントになります。

「貸倒債権の回収」セクションで学習するポイント
1.貸倒処理した債権が次期以降に回収されたら
=前期以前に貸倒処理した債権を回収した場合
2.貸倒処理した債権が同じ会計期間内に回収されたら

貸倒処理した債権が、次の期以降に回収された場合

貸倒処理をして貸倒損失として決算上損益計算書で表示し、あきらめていた債権が、忘れたころに回収されたとしたら・・・

【例7】
X7年5月15日に玉喜商店が倒産し、同4月15日に販売した商品¥1,000の売掛金について貸倒処理を行ったが、X8年6月15日に代金の一部¥200を現金で回収した。(当店の会計期間は4/1~3/31の1年間)

前年度に貸倒処理したものが、翌年度にかえってきたというもの。

X7.5.15の貸倒処理時の仕訳は
(借)貸倒損失 1,000
/(貸)売 掛 金 1,000

そして、この貸倒損失¥1,000についてはX7年度決算(X8.3.31)で損失としてP/Lに計上します。

それが、次の期のX8.6.15に¥200だけ戻ってきました。

しかし、すでにX7年度決算で貸倒損失として処理、P/Lに表現したものを、X8年度会計で戻すことはもうできません。

そこで、貸倒損失を逆仕訳で戻すのではなく、
【仕訳】
(借)現  金 200
/(貸)償却債権取立益 200
という仕訳になります。

この「償却債権取立益」というのは、すでに貸倒処理して損失として決算まで済んだ債権が、次の期以降に取り立て、つまり戻ってきたことによる利益ということになります。

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貸倒処理した債権が、同じ期に回収された場合

一旦貸倒処理した債権が、同じ会計期間のうちに回収されたらどうなるか。
<h5?【例8】
X8年5月15日に玉喜商店が倒産し、同4月15日に販売した商品¥1,000の売掛金について貸倒処理を行ったが、同6月15日に代金の一部¥200を現金で回収した。(当店の会計期間は4/1~3/31の1年間)

この場合、5/15に
(借)貸倒損失 1,000
/(貸)売 掛 金 1,000

と、一旦貸倒損失として仕訳しましたが、この貸倒損失はまだ決算を迎えていないので、同じ会計期間内の回収であれば、この貸倒損失を逆仕訳して一部取り消せばいいのです。
【仕訳】
(借)現 金 200
/(貸)貸倒損失 200

これで、このまま貸倒処理した¥1,000分の債権から、その一部¥200だけ回収して期末を迎えたとしたら、差し引き¥800分が貸倒損失として決算数値に計上されます。

解ける!本試験レベル問題

【問題】
次の取引について、下記の語群から勘定科目を選んで仕訳してください。
前期に貸倒れとして処理した売掛金¥100,000のうち、¥30,000が回収され、当座預金口座に振り込まれた。
なお、貸倒引当金勘定の残高は¥50,000である。
(語群)当座預金・売掛金・貸倒引当金・貸倒引当金戻入・償却債権取立益・貸倒損失

→ 解答・解説はこちら

「貸倒債権の回収」セクションのまとめ
1.「償却債権取立益」は、前期以前に貸倒処理した債権(=貸倒損失として決算を終えた債権)が回収された場合に使う
2.同じ会計期間に貸倒処理した債権が回収された場合は、貸倒損失を逆仕訳で回収分だけ減額する

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