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「借入金なのに貸方?」は複式簿記の原理そのもの!

複式簿記が”複式”なのは、すべて「交換」の考え方で理解できます

繰り返しますが、

「借方」=(借りて)入ってきたもの、得られたもの
「貸方」=(貸して)出ていったもの、失ったもの

が、「複式=交換」概念のすべてです。

例えば、

【例1】
「4月1日、商品を100万円で仕入れ、現金で支払った」

とします。

100万円の価値の商品が手に入る(=借方)とともに、その対価として100万円の現金を失います(=貸方)。

(借方)             (貸方)
商品100万円 ← <交換> → 現金100万円

【仕訳】
(借)商品100万円
/(貸)現金100万円

(ふつうは「仕入」勘定ですが、ここでは資産として「商品」勘定とします。)

商品も現金も、大きく括れば「資産」グループですから、資産総額は変わりません。

この【例1】に対し、現金払いでなく、請求書による後払い(いわゆる「掛」)にしたとすると・・・

【例2】
「4月1日、商品を100万円で仕入れ、4月30日払いの掛とした。」

今度は、100万円の価値の商品が手に入る(=借方)。
その対価は?・・・

この時点では、何も失いません!!
単純に商品という資産が100万円分増えるだけです!
そんな都合のいいことが許されるのか!?

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そんな都合のいいことが許されるわけはなく、単に後払いにしただけなので、支払日(4/30)には、今度は現金100万円が(貸方で)出ていくだけで、もう借方には何も入ってきません。

すると、4月1日から29日までの間は、資産が100万円分多いように見えますが、でもそれは4月30日に対価を払って減少が予定されているのです。

このことを分かるようにするため、4月1日の取引として、まだ現金は貸方で減らなかった分、「いずれ現金で支払わなければならない分ですよ」というのが分かるよう、「買掛金」という負債の勘定(借入金なんかと同じ)に記入しておくのです。

負債の勘定の意味は、
「見かけの資産のうち、いずれ資産の減少をもたらすもの」
ということです。

仮に資産が1億円あったとしても、それが全額借金(借入金)して工面したものであれば、いずれ(利子を付けて)全額返済しなければならないものであり、純粋な「純資産」ではないのです。

というわけでまとめますと、負債は「”将来”資産を減少させるもの」
だから、資産が出ていく時と同じ「貸方」になるのです。

「借入金」なのに「貸方」。
ストンと落ちましたか?

「借方・貸方の極意」
「借方・貸方の本当の意味」

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