この講で学習する内容
・仕入諸掛・売上諸掛とは?
・仕入諸掛・売上諸掛の会計処理方法
・諸掛の当店負担の場合or相手先負担の場合の会計処理方法

自社が負担する場合

仕入や販売に際し発生する送料や手数料など、本体代金に付随する付随費用仕入諸掛・売上諸掛)について学習します。

まず、相手との契約上、送料などの付随費用が自分(当店)負担なのか、相手(他店)負担なのか、ということが重要なポイントになります。

当社(自分)負担の付随費用であれば、

当社負担の付随費用(諸掛)
▶仕入側なら→付随費用は仕入勘定(仕入原価)に含める    (支払運賃など、費用の科目で別に計上しない)
▶売上側なら→発送費・支払運賃など、別途費用として計上する
【例】
(1)商品¥2,000を仕入れ、代金は掛けとした。なお、引取運賃(当社負担)¥500は現金で支払った。
(2)商品¥3,000を売り上げ、代金は掛けとした。なお、発送費(当社負担)¥800は現金で支払った。

【仕訳】

(1)(借)仕 入 2,500 (貸)買掛金 2,000

                 現 金  500 

(2)(借)売掛金 3,000 (貸)売 上 3,000

      発送費  800    現 金  800

   (または支払運賃)  

相手が負担する場合

相手負担であれば仕訳を気にすることはありません。相手が仕訳しますから。

しかし厄介なのは、相手負担の付随費用でも当店が一時的に支払う場合です。これは、本来相手が負担すべき費用を一時的に立て替えるということなので、「立替金」勘定(後でお金を返してもらえる権利=資産)を用います。

ところで、商品の本体代金も掛けとする場合、売掛金も後でお金をもらえる権利(資産)であり、買掛金であれば、反対に相手に代金を支払います。

であれば、売上側であれば売掛金に付随費用(相手負担)をプラスして請求しても同じことであり、仕入側であれば買掛金から付随費用(相手負担)を引いて支払えば同じことになります。

相手負担の付随費用(諸掛)を自社で一旦負担した場合
▶仕入側なら→立替金(資産)or買掛金(負債)からマイナス
▶売上側なら→立替金or売掛金にプラス(どちらも資産)

解ける!日商簿記3級本試験レベル問題演習

【仕訳問題】勘定科目は語群選択
(1)商品¥2,000を清宮商事㈱から仕入れ、代金は掛けとした。なお、商品の引取運賃(当社負担)¥500は現金で支払った。
(2)豊曜商事㈱に商品¥3,000を売り渡し、代金は掛けとした。なお、豊曜商事㈱負担の発送運賃¥600は現金で支払った。
(語群:現金・売掛金・買掛金・売上・仕入・支払運賃)

解答・解説はこちらへ(「スキマ時間で簿記3級!問題演習編」へ)

仕入諸掛・売上諸掛のまとめ
・仕入諸掛
→【当店負担】仕入原価に含める
→【相手負担】立替金or買掛金からマイナス
・売上諸掛
→【当店負担】費用計上(例:送料なら「発送費」or「支払運賃」)
→【相手負担】立替金or売掛金にプラス