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実戦!勘定記入&繰延・見越

勘定記入の基本は学習したので、今回は勘定記入の本試験レベル実戦演習です。

勘定記入の基本の復習はこちら

繰り越し(前期繰越と次期繰越)の扱い以外は、仕訳したとおりに記入するというのが勘定記入の基本です。

なので、検定試験で出題される場合は、他のテーマと絡めて出題されることが多いのです。

前回は固定資産の備品を例にとりましたが、実はあの問題は本番の試験では、減価償却累計額の勘定記入も問われており、固定資産の減価償却の考え方、計算方法の理解も合わせて試しているものでした。

ここでは、前々回に取り上げた「繰延見越」と絡めた勘定記入の過去問類題で復習します。

解ける!簿記 3級 本試験レベル問題(繰延・見越の絡む勘定記入)

【問題】
取引先に対して、昨年の9月1日に¥100,000を、期間3年、年利率12%、利払日2月及び8月の末日現金払いの条件で貸し付けた。
当期中の受取利息に関する諸勘定について、空欄イ~ホ(科目名)およびa~e(金額)を答えなさい。
(????は科目名、¥,¥¥¥は金額を各自推定)
なお、会計期間は1月1日から12月31日までの1年間とし、未収利息は月割計算とする。
(1)1月1日の勘定記入について

【THINKING SPACE】

 

 

 

 

 

【(1)解答】
イ=未収利息
ロ=受取利息
a=4,000

【合格直結の思考】
まず目をつけるべきは、唯一科目名のある未収利息勘定の前期繰越から。
「未収利息」=未だもらってない利息分。
昨年貸した10万円、最初の利払日が2月末なので、決算日12/31ではまだ利息分をもらってません。
どんだけかというと、9・10・11・12月の4か月分
暗算しやすいように月割利息が1,000(100,000×年利12%÷12か月)なので、4か月分の未収利息は¥4,000(a)

これは、期首になったらすぐにまた受取利息勘定に再振替をします。
よって(ロ)は受取利息、そして(イ)は未収利息となります。

前問(1)に続いて・・・
(2)2月末日及び8月末日の勘定記入について

【THINKING SPACE】

 

 

 

 

 

【(2)解答】
b=6,000

【合格直結の思考】
ようやく利払日の2/28。ここで9~2月の6か月分の利息がまとめて支払われるので@1,000円/月×6か月分=¥6,000ですね。8/31の「¥,¥¥¥」も6,000です。
これはカンタン!

前問(2)に続いて・・・
(3)12月末日(決算日)の勘定記入について

【THINKING SPACE】

 

 

 

 

 

【(3)解答】
ハ=損益
ニ=未収利息
ホ=次期繰越
c= 4,000
d= 8,000
e=12,000

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【合格直結の思考】
まず受取利息勘定の貸方から注目。貸方には2月末と8月末に利息収入が計上されていますが・・・
・・・また9~12月分の利息が未収!
というわけで、この4か月分も受取利息として収益を見越し計上。
相手科目名は当然「未収利息」。
(ということは、未収利息勘定の????は、受取利息ですな)

次に、受取利息の借方。
この科目は収益科目なので、決算時はそのまま次期繰越とはならず、一旦「損益」勘定に振り替えられ、P/Lに反映されます。

ここで3つめの勘定として、損益勘定が登場しているのもヒントですよね。

というわけで損益勘定の????は受取利息で(e)の金額は、受取利息勘定の貸借差額。

最後に未収利息勘定。
この期末も未収分があるので次期へ繰越(未収利息勘定は債権(=資産)なので、当然繰越します)。

答えがわかったところで、各勘定口座間のつながりを再度、日付順に確認します。



① 何より前期からの繰越から始まります。当期にもらえる見込みの「未収利息」という債権です。

② 見越の収益は決算時のためだけに計上したものなので、期首に即、再振替して「受取利息」に戻します。

③ ②によって、未収利息勘定から受取利息勘定へ振り替え。

ここの②③は、きちんと理解しないと繰延・見越を征服できないので、詳しく解説します。(勘定の流れが理解できている方は読み飛ばして結構です)
「未収利息」という債権(=資産)を貸方で失うのに、代わりとなる資産が得られるわけではありません。ということは費用・損失?と同じような意味をもつ、収益の取り消しです。
つまり、「受取利息」という収益科目の借方、つまりマイナスの収益に計上です。
これはどういう意味か?
当期の2月末日に6か月分の受取利息が得られますが、そのうち4,000分は前期分であり、前期末決算ですでに見越で収益として計上したので、当期の収益からはその分マイナスする、という意味です。

④ 当期の利息の受け取り分

⑤ 前期末と同じく、8月末の利払い以後、9~12月の利息が未収なので、「未収利息」という債権に計上し、受取利息(収益)を4か月分見越で計上。

⑥ ⑤により、未収利息(債権)計上

⑦ ⑥からそのまま次期繰越(資産残高として決算時のB/Sに計上)

⑧ 受取利息勘定は収益科目なので、そのまま繰り越さず、貸借差額を損益勘定へ振替え。

⑨ 損益勘定の貸方(つまり収益側)に、受取利息から振り替えられた収益を計上。

難しかったですか?勘定記入というより、繰延・見越の難しさでしたね。

でも、この問題で勘定の流れを丁寧に追って、カンペキに理解できれば、費用・収益の繰延・見越と、それに関する期中・期末・期首の勘定記入は征服です。

繰延・見越やその勘定記入の仕方があやふやになったら、ぜひ、この問題に戻ってきてください。

繰延見越の復習

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