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残高試算表(後編)

今回は、いきなり残高試算表に関する簿記検定本試験レベル類題演習です。

解ける!簿記 3級 本試験レベル問題(残高試算表)

【問題】
次の(A)(B)の資料に基づいて平成25年4月末日の残高試算表を作成しなさい。
なお、当店は資本の引出しついて引出金勘定を用いて処理している。
(A)前期末の貸借対照表

(B)平成25年4月中の取引
1.現金取引
(1)収入
商品の手付金受領¥10,000
(2)支出
電話料金の支払(ただし20%店主家計の利用分)¥10,000
2.当座預金取引
(1)増加
店主からの追加元入¥50,000
(2)減少
手形代金の決済¥20,000
3.商品売買取引
(1)仕入
約束手形振出しによる仕入¥30,000
(2)売上
掛売上¥70,000
4.その他の取引
(1)買掛金支払のため裏書譲渡した約束手形¥30,000
(2)前期に生じた売掛金の貸倒れ¥10,000

【THINKING SPACE】

【解答】

【仕訳】
1.(1)
(借)現 金 10,000
/(貸)前受金 10,000
1.(2)
(借)通信費 8,000
(借)引出金 2,000
/(貸)現 金 10,000
2.(1)
(借)当座預金 50,000
/(貸)資 本 金 50,000
2.(2)
(借)支払手形 20,000
/(貸)当座預金 20,000
3.(1)
(借)仕  入 30,000
/(貸)支払手形 30,000
3.(2)
(借)売掛金 70,000
/(貸)売 上 70,000
4.(1)
(借)買 掛 金 30,000
/(貸)受取手形 30,000
4.(2)
(借)貸倒引当金 10,000
/(貸)売掛金 10,000

【補足説明】
これだけの問題になると、机の上で紙とエンピツでやらないとしんどいですね。
でも、携帯サイトで机や紙やエンピツがない環境でお読みの方は、前回同様各科目ごとに計算します。

例えば、現金勘定については、
B/S:¥100,000+1(1)¥10,000-1(2)¥10,000=¥100,000

当座預金については、
B/S:¥200,000+2(1)¥50,000-2(2)¥20,000=¥230,000

・・・といった具合に。

本試験でも、きちんと紙に全ての仕訳を書き上げた上で、それぞれの勘定科目ごとに今のような計算をして(できれば計算式も残して)答えを出しましょう。
そうしておけば、検算でもし合わなかったときに、どこが間違っているかみつけやすくなります。

時間がないからとあせって、仕訳や計算のアトを残さずやると、合わなかったときに、どこが間違ってるか見つけにくく、かえってパニックになります。
急がばまわれ。

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