なぜ貸付金が借方なの?
借方・貸方について、前回は「なぜ借入金なのに貸方なのか?」を見てきました。
今回は、「なぜ貸付金なのに借方なの?」
【例2】
【例1】につづき、当店が現金50万円をすずらん堂商店に貸し付けた。
(借方)すずらん堂商店の方が50万円の借り
・・・当店から見れば貸付金
/(貸方)当店が現金50万円を貸している方
・・・貸して出ていきました
複式簿記では、資産が貸方にくると「貸して出て行った」ということで、借方の合計額からマイナスになります。
貸借対照表にすると、
となります。
ちなみに、「貸付金」は、期限までに現金で返してもらえる権利(貸し=債権)ということで、債権は現金と同じ資産になります。
借方/貸方のまとめ
最後に、借方/貸方の考え方をまとめると
(借方)今ある財産/(貸方)その出所
という貸借対照表の考え方、そしてそれを資産の場合でイメージした、
(借方)借りて入ってきた、得られた、増えた
/(貸方)貸して出ていった、失った、減った
という2通りの考え方をもっておくと、今後の簿記の学習で、借方/貸方で迷うことはありません。
【借方・貸方の極意】
「借り」は入り/「貸し」は出
次回は、私たちが勉強しなくても日頃から慣れ親しんでいる家計簿や預金通帳といった「単式簿記」と、これから学習する「複式簿記」の違いをご紹介します。
借方・貸方の意味をさらに考える・・・「借方・貸方の意味」へ
■無料動画「そうだったのか!複式簿記」借方・貸方の極意