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簿記検定 3級試験では、結局「モノの売り買い」(商品売買)の理解がメインテーマと言えます。仕訳問題も、多くがこの商品売買ガラミです。例えば手形手付金といった最頻出問題も、この商品売買に関係するものです。
「モノを売って利益を得る」という基本を押さえましょう。

商品売買

前回の「開業・資本金」の回では、自分で蓄えた200万円を投じて商店を開業し、資本金200万円からスタートしました。

この自ら出資した資金を、事業活動(商売)により増やそう(せめて銀行預金の利息より)というのが、商店経営の一番の目的です。

そしてこの事業活動のメインは、商品を安く仕入れて高く売り、儲け・利益をあげることです。

複式簿記「超」入門のおさらい(まだ覚えてますか?)

【例1】
7月22日、150万円の商品を仕入れ代金を現金で支払った。
7月30日、かねて150万円で仕入れてあった商品を、200万円で販売し、現金で支払いを受けた。

【仕訳】
7/22
(借)商   品 1,500,000
/(貸)現   金 1,500,000
7/30
(借)現   金 2,000,000
/(貸)商   品 1,500,000
/(貸)商品売買益  500,000

ここが、商売のもっとも基本的なエンジンです。

つまり、現金150万円を売り物(商品)に交換し、その商品を仕入れ値より高く売って(再び現金に交換して)その値差で儲ける。
(上記の例では現金が150万円から200万円に増えています)
その200万に増えた資金でさらに仕入れて販売し、儲けを獲得してさらに資金を増やす・・・

仕訳でいうところの、「商品売買益」を得ることこそが、事業活動(商売)の最大の目的です。

仕入と売上

ところで実際の商売では、毎日毎日、多種類の商品を仕入れ、販売しているはずです。

【例2】
(1)7月22日、商品A(単価 50円)を1,000個、商品B(単価100円)を1,500個を仕入れ、代金を現金で支払った。
(2)7月30日、商品Aを1個 80円で500個、商品Bを1個120円で1,000個それぞれ売上げ、代金は現金で受け取った。

・・・紙とエンピツと電卓がなけりゃできないじゃないか!

ごもっともです。でもこれは計算しなくていいです。(ちなみに暗算の極意はコチラ

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計算すると次のとおりです。

(1)@50円×1,000個+@100円×1,500個=200,000円
【仕訳】
(借)商 品 200,000
/(貸)現 金 200,000

(2)
収  入  @80円×500個+@120円×1,000個=160,000円
商品原価  @50円×500個+@100円×1,000個=125,000円
商品売買益 160,000円-125,000円      = 35,000円
【仕訳】
(借)現   金 160,000
/(貸)商   品 125,000
/(貸)商品売買益  35,000

・・・イッキにめんどくさくなりましたね。

めんどくささの一因として、毎回売り上げの都度、売上額の計算だけでなく、売り上げた商品の仕入れ値(原価)を調べて計算し、商品売買益を計算しているところです。

もちろん、儲けるための分析としては、こうした取引ごとの損益の計算は重要です。

しかし、商業簿記上の取扱いとしては、商品の原価や商品売買益をその都度計算しなくても後回しにして、期末に決算で合計がわかればOKです。

そこで、一般的には次のような方法で仕入、売上の計算をします。

1 商品の仕入れ時は、仕入金額を「商品」という資産の科目ではなく、
「仕入」
という費用の科目に計上する
2 商品の販売時は、「商品」(資産)と「商品売買益」(収益)に分けることなく、売上代金全額を「売上」という収益の科目に計上する
3 期末(決算時)に、売上総額(インカム)から仕入総額(コスト)を引いて、損益を算出する

(1)・(2)の例の仕訳でいうと、

(1)
(借)仕 入 200,000
/(貸)現 金 200,000
(2)
(借)現 金 160,000
/(貸)売 上 160,000

というように、シンプルになります。

(2)に関して、このタイミングでは売り上げた商品の元値(原価=125,000円)も、商品売買益(35,000円)も計算しません。
期末(決算時)にまとめて算出します。

次講では、気になる「期末での商品売買益」を計算します。

次講「正しい商品売買益・売上原価」へ

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