「100円につき95円」とは?

日商簿記3級で出題される有価証券といえば、株式と債券(公社債=国債・地方債・社債)です。

このうち、債券について
・「額面100円につき95円で購入した」
・「額面100円につき96円で売却した」
という言い方で出題されることがあります。

株式を売買する際には、どれだけ売買するかの単位は、10株、100株というように、何株が単位です。

一方、債券の場合は、10口、100口というように、何口という単位で取引します。
そして、債券の価格は1口100円で額面金額を算出します。
これに対して、取引の際に1口を95円で売買した場合に「100円につき95円で売買した」となるのです。

例えば、額面総額100,000円分の債券を「額面100円につき95円で購入した」という場合は、

¥100,000×95/100
=95,000

で購入原価を計算します。

解ける!簿記 3級 本試験レベル問題(社債の取得)

【問題】
玉喜株式会社の社債(額面総額¥200,000)を、額面¥100につき¥96で購入し、代金は月末払いとした。

【仕訳】
(借)有価証券 192,000
/(貸)未 払 金 192,000

額面総額¥200,000×96/100=192,000(つまり、96%ってこと)

付随費用がある場合

前講で学習したように、購入時に購入手数料などの付随費用があれば、有価証券の取得原価に含めます。

解ける!簿記 3級 本試験レベル問題(社債の取得と売却・付随費用)

【問題】
(1)玉喜株式会社の社債(額面総額¥200,000)を、額面¥100につき¥96で購入し、代金は購入手数料¥6,000とともに月末払いとした。
(2)(1)で取得した社債のうち額面総額¥100,000を、額面¥100につき¥97で売却し、代金は月末に受け取ることとした。

【仕訳】
(1)
(借)有価証券 198,000
/(貸)未 払 金 198,000

(2)
(借)未 収 入 金 97,000
(借)有価証券売却損  2,000
/(貸)有 価 証 券 99,000

【合格直結の考え方】
(1)本体価格¥200,000(額面)×96/100=192,000に、購入手数料¥6,000を含めて取得原価とする
(2)売却価格は、額面¥100,000×97/100=97,000
これに対し、売却先に譲渡する有価証券は、額面総額¥200,000のうち¥100,000ですからちょうど半分。
原価ベースでは¥198,000の半分の¥99,000の原価の有価証券を貸方から払い出します。
取得時の「¥100につき¥96」に対し、売却時は「¥100につき¥97」ですから、100円につき1円、高く売れたので有価証券売却益が出そうなものですが、取得時に購入手数料を付随費用として加えて単価が上がっているため、逆に売却時の価格の方が安く、有価証券売却損になります。

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