経営者個人の税金

開業・資本金の講では、事業の費用と合わせて店主個人の費用を、事業用の資金から使用した場合の会計処理を学習しました。

【問題】
次の取引を、下記の語群を使って仕訳してください。
店主個人に係る損害保険料¥10,000と店舗兼住居用の建物の火災保険料¥10,000について、当座預金口座より引き落とされたという通知が取引銀行からあった。ただし、火災保険料のうち30%分は店主個人の住居部分に対してである。
(語群)当座預金・支払保険料・受取保険料・資本金

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この問題の「火災保険料」が、税金だったらどうなるでしょうか?

【問題】
店舗兼住居用の建物の固定資産税¥10,000について、本日現金で納税した。ただし、固定資産税のうち30%分は店主個人の住居部分に対してである。

保険料の場合と同様に、店主個人にかかる部分の支払いを、店の事業用資金から支出した場合は、資本金の払い戻し(または引出金)となります。

一方、店舗部分(70%)の固定資産税は?

「租税公課」という費用の勘定を使って仕訳します。

【仕訳】
(借)租税公課 7,000
(借)資 本 金 3,000
/(貸)現  金 10,000

こんなものも「租税公課」

「租税公課」は、費用として会計処理する税金に対して使われる勘定科目です。
日商簿記3級の出題範囲では、上記の固定資産税のほか、印紙税に関しても、この「租税公課」を使います。

【問題】
契約書に貼付するための収入印紙¥200を現金で購入した。

【仕訳】
(借)租税公課 200
/(貸)現  金 200

おなじ収入印紙でも

さて、この収入印紙というのは、印紙税の納付のためだけでなく、登記してもらう際の手数料の納付手段としても用いられます。

【問題】
土地¥100,000を購入し、登録免許税¥1,500とあわせて現金で支払った。

【仕訳】
(借)土地 101,500
/(貸)現金 101,500

固定資産の購入に際しての税金は、付随費用として固定資産の取得原価に含めます。

源泉所得税の納付は?

これは、「立替金・預り金」の講の復習になります。

【問題】
次の取引について、下記の語群から勘定科目を選んで仕訳してください。
給料日に、従業員に対する給料から所得税の源泉徴収額¥20,000を差し引き、手取金¥180,000を当座預金口座から振り替えて従業員に支払った。
(語群)当座預金・所得税預り金・仮受金・給料・租税公課

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【問題】
次の取引について、下記の語群から勘定科目を選んで仕訳してください。
先月の従業員給料から差し引いた所得税の源泉徴収額¥20,000を、銀行において納付書とともに現金で納付した。
(語群)現金・所得税預り金・給料・租税公課

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税金の仕訳パターンのまとめ
・経営者個人の税金の支払いを、事業用資金から支出
=資本金の払い戻し(=借方。または引出金)
・事業用の固定資産税や印紙税
=租税公課
(ただし、固定資産取得に伴う登録免許税のための印紙購入は、固定資産の取得原価に含める)
・従業員の源泉所得税
=預り金