立替金・預り金(従業員問題その2)

簿記3級の試験で頻出の、「店の従業員に関する仕訳問題」パート2です。

今回は・・・

【例】
(1)従業員が負担すべき当月分の生命保険料¥15,000を小切手を振り出して支払った。
当月末にこの生命保険料は、従業員の給料から差し引くこととした。
(2)従業員への給料の支払いにあたって、給料総額200,000のうち、先に立替払いしていた従業員の生命保険料15,000と所得税の源泉徴収分10,000を差し引き、残額を現金で支給した。
(3)先月の従業員給料から差し引いた所得税の源泉徴収額10,000を、銀行において納付書とともに現金で納付した。

本来であれば、従業員が自分で支払ったり納めたりすべきところ、店の方で代わりに行うときの話です。

従業員が負担すべき費用を、店が立て替えてあげる場合は「立替金」(後で従業員から返してもらうので債権)

税や社会保険料などを給料から天引きするときは、後日従業員に代わって納めるときまで一時的に「預かる」状態になるので、「預り金」(後で納めなければならないので債務)といいます。

(1)
従業員のおサイフから払うべきものを、代わりに店の小切手で払った
(後日給料から控除)
=一時的に立替
「立替金」(または従業員立替金)

【仕訳】
(借)立替金 15,000
/(貸)当座預金 15,000

(2)
生命保険料は(1)の立替金を帳消しにし、その分支給額から控除。

税の源泉徴収分は、同様に支給額から控除しますが、それは後で税務署に納めるときまで一時預かりなので「預り金」(または「従業員預り金」「所得税預り金」

【仕訳】
(借)給 料 200,000
/(貸)立替金 15,000
/(貸)預り金 10,000
/(貸)現 金 175,000

(3)
(2)で貸方に預かっておいた「預り金」を帳消しにし、現金で支払います。

【仕訳】
(借)預り金 10,000
/(貸)現 金 10,000

解ける!簿記3級 本試験レベル問題(立替金・預り金)

【問題】
当月分の従業員給料総額¥3,000,000から社会保険料¥300,000、所得税¥150,000を控除した残額を現金で支払った。

【THINKING SPACE】

【解答】
(借) 給      料 3,000,000
/(貸)社会保険料預り金 300,000
/(貸)所得税預り金    150,000
(または、 預り金 450,000)
/(貸)現      金 2,550,000

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