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「スキマ時間で簿記3級!」トップページ > 「簿記とは」超入門編 > 費用・収益・損益計算書

なぜ費用は借方/収益は貸方か?

費用が借方なのは、ズバリこういうわけ


複式簿記の5つの要素のうち、資産・負債・純資産について、初回から取り上げてきました。今回はいよいよ残りの「費用」「収益」についてです。

前回まで見てきた例1の1〜4の続きとして、次の取引がありました。

■例2■
5  7月23日、事務所の電話料金20万円を現金で支払った。

まず、現金(資産)が減少したので、「現金」勘定の貸方に20万円を計上します。

<仕訳>(単位:万円)
(借)??? ¥¥ (貸)現金 20

取引や、それを整理する仕訳では、必ず借方/貸方の金額が一致するはずですが、さてこの取引の借方はなんでしょう?

「現金」という資産を対価として支払って(貸方)、その代わり、カタチのある資産ではありませんが、「電話を使用して、事務所にいながら相手とコミュニケーションをとる」という「便益」を得たことになります
oyaba

このように、貸方で対価を払って代わりに得られたものが、資産のようにカタチの残るものでなく、消費されてしまうような場合、借方は「費用」というグループになります。電話料金の場合、「通信費」という費用になります。


このように考えると、「費用」が「資産」と同じ借方だということが、理解しやすいと思います。

■例2■の仕訳
5 7/23(借)通信費 20 (貸)現金 20

         総勘定元帳(単位:万円)
(借方)    通信費    (貸方)
7/23 現金 20

(借方)    現 金    (貸方)
7/1 資本金 200
7/2 借入金 100
7/16 備 品  50
7/22 商 品 200
7/23 通信費  20

(ちなみに、各勘定口座の借方/貸方は一致しなくていいんですよ。)

収益が貸方なのは?


さらに・・・

■例3■
6  7月30日、かねて200万円で仕入れてあった商品を、300万円で販売し、現金で支払いを受けた。

資産として持っていた200万円の商品を売り渡して、その対価として300万円の現金を得たので、

<仕訳>(単位:万円)
(借)現金 300 (貸)商品 200

・・・って、これでは借方/貸方の金額が一致(バランス)しません。

ここで、得られた300万円を分解して考えると、うち200万円分は、売り渡した商品の原価分で、残りの100万円は「儲け」です。

この儲け分は「収益」というグループになります。

いいかえると、得られた現金300万円のうち、200万円分は、売り渡した商品との等価交換分ですが、残り100万円分は、対価として何の資産も失わずに得られたということです。

<イメージ>
(単位:万円)

(借)現金 200 ← <等価交換> →(貸)商品 200
(現金資産200万円得た)         (同額の商品を失った)
「スキマ簿記」by Oyaba
(借)現金 100 ← <等価交換> →(貸)−− −−−
(現金資産100万円得た)         (対価として何の資産も失わなかった)
  
よって、「収益」は、本来対価として失われるはずの資産と同じ側の「貸方」に計上されます。

今回の場合は、「商品売買益」という収益科目になります。

■例3■の仕訳
6 7/30(借)現 金 300 (貸)商   品 200
                   商品売買益 100

         総勘定元帳(単位:万円)
(借方)    現 金    (貸方)
7/ 1 資 本 金 200
7/ 2 借 入 金 100
7/30商   品 200
  商品売買益 100
7/16 備 品  50
7/22 商 品 200
7/23 通信費  20

(借方)    商 品    (貸方)
7/22 現金 200 7/30 現金 200

(借方)    商品販売益    (貸方)
                7/30 現金 100

費用と収益は損益計算書へ


よって、これまで出てきた「資産」「負債」「純資産」という3つのグループに加えて、今回「費用」「収益」という2つのグループが加わり、全部で5つになりました。
複式簿記ではこの5つのグループが全てです。

はじめの3つのグループは、これまで見てきたように「貸借対照表」(B/S)を構成するのに対し、今回新たに登場した「費用」「収益」は、「損益計算書」に表現されます。

ある期間のすべての費用と収益を集めて、その差がいくらプラス(益)か、あるいはマイナス(損)かを表したものを「損益計算書」(Profit and Loss、略称P/L)といいます。

■総費用<総収益の場合

(借方)  損益計算書
(単位:万円) (貸方)
総費用 総収益
当期純利益

■総費用>総収益の場合

(借方)  損益計算書
(単位:万円) (貸方)
総費用 総収益
当期純損失

そこで、例2、例3を損益計算書で表すと

(借方)  損益計算書
(単位:万円) (貸方)
(費用)
通信料 20
(収益)
商品売買益
   100
当期純利益
    80

実際は、商品を売るための費用が電話代しかかからないというわけはなく、事務所の経費や人件費など、もっと費用がかかるはずですが。

次はいよいよ総まとめです。
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