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簿記の常識を疑え!非常識な「大谷場メソッド」とは?

簿記とは<複式=借方/貸方>がすべて!

書店に並ぶ、著名な予備校講師による有名なテキストでは、いきなり簿記の五要素として、「資産、負債、純資産、費用、収益」を同等に提示し、「資産と費用の増加は左側(減少は右側)、負債・純資産と収益の増加は右側(減少は左側)」と、暗記させる導入をしているものがあります。

確かに、少し学習が進んでくれば、仕訳の際にその科目が資産、負債、純資産、費用、収益の5つのうちどのグループかが瞬時にわかり、その増減で左右どちらかもすぐに判断できるようになりますが、いきなり「暗記して!」というのも能がないし、応用力がつかないと思います。

「大谷場メソッド」では、あくまで「複式」にこだわります。
つまり「いまある資産」(=借方)と「その出所」(=貸方)という二元論を基礎にスタートしています
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五要素も、すべて「複式=借方/貸方」の二元論に収れんされるのです。

もちろん、一番大事なのは、いまある財産=「資産」=借方です。
そして、その出所が、資産のモトである「資本」=貸方です。

資 産(今ある財産) 資 本(資産の出所)

「その出所」=資本が、<他人資本>なのか<自己資本>なのかで、貸方は負債と純資産に分かれて、簿記の基本要素は、資産、負債、純資産の3つ、と考えています。

資 産 負 債(他人資本)
純資産(自己資本)

ということで、複式簿記のすべての始まりを

「純資産=資産ー負債」
(純資産とは、全部の資産から他人資本である負債を引いたもの)

という当たり前のことを言っている等式からスタートし、この等式を変形させた貸借対照表等式「資産=負債+純資産」に、複式簿記の基礎をおいているんです
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「費用・収益は?」

私のサイトでは、「簿記とは」超入門編の後半で、費用と収益の考え方について取り上げていますが、一言でいえばどちらも「資産」のバリエーションで理解します。

一般的なテキストや教科書では、「費用は純資産を減らす要因なので、反対側の借方に、収益は純資産を増やす要因なので同じ側」と説明されているものが多いです。

確かにそのとおりですが、それは決算時に各費用科目と収益科目の残高を損益勘定に振り替え、最後に損益勘定の残高が借方か貸方かによって資本金が増となるか減となるか、という手続きを学習して、はじめて本当に理解できることです。

簿記の学習を開始したばかりの入門のところで、いきなり言われても、「でも、例えば現金は増えた方がいいはずなのに、資産だから、純資産と反対側の借方だし、負債は増えない方がいいけど純資産と同じ貸方・・・わからん」となるはずです。実際、私が簿記を学習し始めたときにそう思いました。

違うんです。

「費用」は「資産」なんです。

たまたま目に見えないだけなんです。

それが証拠に、例えば「研究開発費」は無形固定"資産"として、「開業費」や「株式交付費」なんかは繰延"資産"として、損益計算書ではなく貸借対照表の「資産の部」に記載されることがあります。

おなじみの「商品」勘定のように、「費用性資産」といって、「商品」という資産ではあるが、それが販売された期の決算時には「売上原価」として費用に化けてしまうものもあります(もともと「商品」は、3分法においては、期中は「仕入」という費用の科目に化けていますしね)。

というわけで、費用と資産は非常に密接な関係にあるのです。

いや、そんなことは他のテキストをお書きになった先生方も承知の上です。
今述べた「繰延資産」や「費用性資産」なんていうのはだいぶ先の話、当然簿記の入門の入り口で説明するものではない、ということでしょうか。

でも、「費用」を「目に見えない資産」と理解しておけば、学習が進んで繰延資産や費用性資産を学ぶときになっても、イメージがつかみやすく、理解しやすいのです。そういう応用力を大事にしたいと考えます。


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